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ドイツ政治の漂流
―― 既成政党に挽回のチャンスはあるのか

スーダ・デビッド=ウィルプ 米ジャーマン・マーシャル・ファンド ベルリンオフィス 副所長

Germany’s Chance for a Reset: Why the Failed Coalition Talks Could Be a Good Thing

Sudha David-Wilp 米ジャーマン・マーシャル・ファンド ベルリンオフィス 副所長。

2018年1月号掲載論文

中道政党が長く統治を担ってきたドイツの政治構造に変化が生じている。右派・ポピュリスト政党の「ドイツのための選択肢」は9月の選挙の結果、連邦議会で94議席を手に入れた。連立協議が崩壊した後、メルケルは社会民主党との大連立に向けた協議を模索しているが、解散総選挙というシナリオも依然として取り沙汰されている。ヨーロッパが、欧州の防衛、ユーロゾーンの改革、ブレグジットのような困難な問題へドイツがどのような対応を示すかを心待ちにしているタイミングにあるというのに、ヨーロッパ最大の経済国家として大陸の安定した中核を狙うべき国が地図のない海域で漂流している。

  • 漂流するドイツ政治
  • 変化した政治地図
  • 再選挙の実施を

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