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シリア内戦後を考える
―― アメリカに何ができるのか

ロバート・S・フォード 元駐シリア米大使

Keeping Out of Syria: The Least Bad Option

Robert S. Ford 中東研究所シニアフェロー。イエール大学のジャクソン・グローバルアフェア―研究所のキッシンジャー・シニアフェロー。2011年から2014年まで、駐シリア米大使を務めた。

2017年12月号掲載論文

イスラム国勢力の衰退によってシリア内戦が終わりに近づいても、アサド政権と反政府勢力やクルド人勢力との新しい紛争が待ち受けている。特に、西部からデリゾールにかけての「イランとロシアが支援するシリア政府軍」と、デリゾール東部を支配している「アメリカが支援するシリア民主軍」がいずれ戦火を交えることになるかもしれない。ワシントンも決断を迫られる。撤退すべきかどうか、撤退するとすれば、いつどのように撤退するかを決めなければならない。アサド政権を支援するイランがシリアでの影響力を高め、ロシアもプレゼンスを確立している。ここでシリア民主軍、クルド人勢力を助ければ、アメリカは新しい紛争に巻き込まれることになる。・・・

  • 優れたオプションはない
  • なぜアサドが優位を手にしたのか
  • 停戦合意では問題は解決しない
  • デリゾールをめぐる攻防
  • イランの影響力拡大
  • ジハード主義集団を抑え込むには
  • 内戦後のアメリカの選択

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