ドライバーレスカーが経済と社会を変える
―― ユートピアかディストピアか
The Driverless Future Autotopia or Dystopia?
2017年10月号掲載論文
車に数万ドルもの金をかけて所有し、90%以上の時間は乗らずに置きっぱなしにするよりも、今後、多くの人は、必要な時にモバイルアプリで車を呼ぶやり方を選ぶようになるだろう。勝者となるのは、自律走行車によって時間と金を節約できるようになる普通のドライバーたちだ。特に、公共交通機関へのアクセスがない郊外や地方で暮らす高齢者や障害者は、自由に移動できるようになり、自立性を取り戻せる。交通事故や大気汚染に派生する問題や犠牲も抑え込めるようになる。世界最大でもっとも迅速な成長を遂げる自動車市場をもつ中国は、この側面で最大の恩恵を引き出すことができる。だがドイツ、日本、韓国、アメリカなどの、主要な自動車輸出国、そして産油国は大きなリスクにさらされる。・・・・
- 日本発・世界初の自律走行車
- 技術開発ブーム
- 未来を左右する10年
- サービスとしてのモビリティ
- 勝者と敗者
- オートメーカーの未来
- 何が起きるか
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