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北朝鮮に対する強硬策を
―― 外交やエンゲージメントでは問題を解決できない

ジョシュア・スタントン 弁護士
サン=ヨン・リー タフツ大学フレッチャースクール 教授
ブルース・クリングナー ヘリテージ財団 シニアリサーチフェロー

Getting Tough on North Korea

Joshua Stanton ワシントンの弁護士。2016年北朝鮮制裁強化法の草案を中心になってまとめた。
Sung-Yoon Lee タフツ大学 フレッチャースクール教授(朝鮮半島研究)
Bruce Kingsner ヘリテージ財団シニアリサーチフェロー(北東アジア担当)

2017年6月号掲載論文

金正恩は「父親と祖父が数十億の資金と数多くの人命をつぎ込んできた核の兵器庫を完成させることで、自分の政治的正統性が確立される」と考えている。仮に核の解体に応じるとすれば、体制の存続そのものを脅かすような極端な圧力のもとで、それに応じざるを得ないと考えた場合だけだろう。外交やエンゲージメントがことごとく失敗してきたのは、平壌が核の兵器庫を拡大していくことを決意しているからに他ならない。あと少しで核戦力をうまく完成できるタイミングにあるだけに、平壌が核・ミサイル開発プログラムを断念するはずはなく、交渉を再開しても何も得られない。北朝鮮の非核化を平和的に実現する上で残された唯一の道筋は「核を解体し、改革を実施しない限り、滅亡が待っている」と平壌に認識させることだ。ワシントンは「平壌が核兵器以上に重視していること」を脅かす必要がある。それは北朝鮮体制の存続に他ならない・・・

  • 決意に満ちた行動を
  • 交渉と援助の時代
  • 制裁の効果を相殺した無意味な政策
  • 金融制裁と中国の銀行
  • 外交がなぜ無駄なのか
  • もう我慢すべきではない

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