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イラン核合意と中東の核拡散リスク
―― UAEの原子力開発の真意はどこに

ヨエル・グザンスキー テルアビブ大学国家安全保障研究センター リサーチフェロー

The UAE's Nuclear Push ―― And the Potential Fallout for the Middle East

Yoel Guzansky  テルアビブ大学国家安全保障研究センター・リサーチフェロー。現在はスタンフォード大学フーバーセンター客員フェロー。イスラエル首相府国家安全保障会議を経て現職。

2017年4月号掲載論文

すべてが予定通りにいけば、2017年5月までには、アラブ首長国連邦(UAE)で最初の原子炉が稼働する。豊富な原油資源を持っているとはいえ、UAEは自国の天然資源を温存し、輸出できる資源を確保するためにも、エネルギーミックスに原子力を加えて多様化する必要に迫られている。一連の原子炉が完成すれば、UAEの電力需要の4分の1を満たせると考えられている。一方で、このような民生用原子力プログラムから得られる核開発能力を利用して「アラブ諸国はいずれ核兵器を開発するのではないか」という懸念も浮上している。今後の流れを左右する大きな変数は、イランが核合意を順守するかどうか、そして「ウラン濃縮を行わない」と表明したUAEがその約束を今後も守るかどうかだ。しかし、トランプ大統領がイラン核合意を解体すると表明しているだけに、すでに事態は流動化している。・・・

  • 平和利用か軍事目的か
  • イラン合意と核拡散リスク
  • アラブ諸国の思惑

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