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民主的安定という かつてない時代の終わり
―― 非自由主義的代替モデルとトランプの台頭

ヤシャ・モンク ハーバード大学講師(政治理論)

End-Times for Liberal Democracy?

Yascha Mounk ハーバード大学講師(政治理論)。これまでにフォーリン・アフェアーズ・リポートで「問われるヨーロッパの自画像―ユダヤ人とイスラム教徒」、「欧米の政治危機とポピュリズムの台頭―生活レベルの停滞と国家アイデンティティ危機」等の論文を発表している。

2017年2月号掲載論文

われわれは新しい時代へのシフト、つまり、この半世紀にわたってわれわれが当然視するようになった民主的安定という、かつてない時代の終わりの始まりを目の当たりにしているのかもしれない。これまでと違うのは民主主義に対する代替モデルが生まれていることだ。プーチンは、すでに他国が模倣できるような「非自由主義的な民主主義モデル」を確立している。つまり、リベラルな民主主義は、1930年代のファシズム、1950年代の共産主義のような、イデオロギー上のライバルに再び直面している。しかも、トランプ大統領の誕生で、この半世紀で初めて、世界でもっともパワフルな国が、リベラルな民主的価値の促進や世界のリベラルな民主国家を脅威から守ることにコミットしなくなる恐れがある。・・・

  • 何が民主的安定を突き崩したのか
  • なぜポピュリズムが大きな流れを作り出したか
  • 民主主義の危機
  • プーチンVS.メルケル

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