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トランプ大統領の課題
―― 問われる問題への対応能力

フランシス・フクヤマ スタンフォード大学シニアフェロー

Trump and American Political Decay

Francis Fukuyama
スタンフォード大学国際研究センター・シニアフェロー。ランド研究所研究員、国務省政策企画本部スタッフ、ジョージ・メーソン大学教授などを経て現職。著書に『歴史の終わり』がある。フォーリン・アフェアーズで「『歴史の終わり』の後の世界地図」、「歴史の未来―中間層を支える思想・イデオロギーの構築を」、「2016年の政治的意味合い―― アメリカの政治的衰退か刷新か」等の論文を発表している。

2016年12月号掲載論文

アメリカの政治システムの衰退を覆せるとすれば、現在の均衡を揺るがし、本当の改革を実現できるような環境を作り出す、パワフルな外からのショックが必要だ。トランプの勝利はそうしたショックに違いないが、残念なことに、彼が示す解決策は伝統的なポピュリストの権威主義者のそれでしかない。「私がうまくやるから、カリスマ指導者である私を信じて欲しい」。イタリアの政治を揺るがしたシルビオ・ベルルスコーニのケースからも明らかなように、本当の悲劇は、真の改革の機会が無為に費やされてしまうことだ。

  • 民主主義は機能したが、・・・
  • 問題をどう解決するのか

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