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ヨーロッパをテロから守るには

デヴィッド・オマンド
キングス・カレッジ・ロンドン 客員教授

Keeping Europe Safe

David Omand
キングス・カレッジ・ロンドン、パリ政治学院の客員教授。2002年から2005年までイギリスの安全・情報コーディネーターを務めた。

2016年10月10日掲載論文

アメリカのアルカイダに対する対応が緩慢だったように、ヨーロッパもイスラム国の台頭に迅速に対処せず、これによって深刻な事態が引き起こされている。ヨーロッパの情報当局は内外の情報を統合することを怠り、国内における警察と治安・情報当局、軍の間の連携もうまくいっていない。しかも、あまりに長期にわたって、域内の国境線を事実上取り払ったシェンゲン協定が伴うリスクを無視してきた。テロ対策に必要なのは「敵を知り」、民主的価値を損なわないアプローチをとり、柔軟性を保ち、情報をめぐる国際協調をもっと進化させることだ。重要なのは平和な日常を維持し、それが乱された場合には速やかに平穏を取り戻せる態勢を強化していくことだ。

  • 「テロと戦う準備ができていない」
  • アルカイダと対米テロ
  • イスラム国テロとヨーロッパ
  • 民主的価値を損なわないアプローチ
  • 柔軟で統合的なアプローチを
  • テロ対策機関のパートナーシップ
  • ブレグジットの余波を克服するには

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