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サウジの男性後見システムを撤廃せよ
―― 女性と経済を抑え込む後見システムとは

ハラ・アルドサリ アラブ湾岸研究所客員フェロー

Guardians of the Gender Gap

Hala Aldosari ワシントンにあるアラブ・湾岸研究所の客員フェロー。専門はジェンダー政策、女性の健康など。サウジにおける女性の権利確立を目指すキャンペーンを展開している。

2016年10月号掲載論文

サウジでは女性が自分で何かを選択できることはほとんどなく、常に男性後見人の判断に従わなくてはならない。女性が自分の人生を管理できるとすれば、後見人がその女性の意思を尊重してくれる場合だけだ。女子校の関係者は緊急時でも救急車や消防士を敷地内に入れることはできない。刑務所も、男性後見人の同意がなければ女性を釈放できない。後見人制度はサウジ経済にも悪影響を与えている。女性が労働力に参入しない限り、今後、サウジの家計所得は今後20%減少し、一方で女性の労働が認められれば60%増加すると予測されている。政府は労働法を見直して、後見人の許可がなくても、女性が働けるようにしたが、法改正が徹底されていないために、ほとんどの企業は後見人の同意なしで女性を雇うことはない。・・・・

  • サウジの女性たちの窮状
  • 後見人制度の現状
  • その弊害

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