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トランプ・サンダース効果と次期大統領
―― アメリカの貿易政策と外交はどう
変化するか

リチャード・フォンテーヌ/センターフォーアメリカンセキュリティ会長、ロバート・D・カプラン/センターフォーアメリカンセキュリティ シニアフェロー

How Populism Will Change Foreign Policy

Richard Fontaine センターフォーアメリカンセキュリティ会長。国務省、国家安全保障会議などを経て現職。
Robert D. Kaplan アメリカの作家、ジャーナリストで、センターフォーアメリカンセキュリティシニアフェロー。専門はアメリカの政治と外交。冷戦後の1994年に冷戦後の特質を「カミング・アナキー(来るべき無秩序)」と 位置づけるエッセーを発表し、世界的に大きな注目を集めた。

2016年7月号掲載論文

ドナルド・トランプとバーニー・サンダースはアメリカ社会のムードとアメリカ人が何を望んでいるかについておおむね適切に理解している。現在のアメリカ人は、終わりのない外国での戦争にうんざりし、格差に苛立ち、ビジネス・政治エリートたちに不信感をもっている。貿易を敵視し、対外介入を嫌がっている。したがって、次期大統領は貿易をめぐってはより強固な社会的セーフティネットを準備して、国際貿易批判に対する防波堤を築く必要がある。外交領域では、介入して泥沼に足をとられても、一方で行動を起こさなくても大きなコストを抱え込むことになる以上、相互に関連する慢性的な危機にうまく対処できる政策を形作らなければならない。いずれにせよ、2016年のアメリカの政治を特有なものにしているトレンドが、近い将来に終わることはなく、むしろ現状はその入り口であることを認識する必要がある。

  • 国際貿易への攻撃
  • 対外関与批判

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