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クリーンエネルギー投資の強化を
―― 温室効果ガスの削減では惨劇を回避できない

バルン・シバラム / 米外交問題評議会フェロー(エネルギー担当)
テリン・ノリス / 前米エネルギー省特別顧問

The Clean Energy Revolution

Varun Sivaram/米外交問題評議会フェロー(エネルギー担当)。
Teryn Norris/前米エネルギー省特別顧問。

2016年6月号掲載論文

クリーンエネルギー技術が大きく進化しない限り、各国が現在の温室効果ガス排出量削減の約束を実行しても、おそらく地球の温度は2・7―3・5度、上昇する。この場合、(異常気象の激化や海面水位の上昇による水没など)グローバルレベルでの惨劇に直面するリスクがある。一方、新しい原子炉の設計によって、核燃料のメルトダウンリスクを物理的になくせる可能性もあるし、ナノテクノロジーによる膜を利用すれば、化石燃料発電所からの二酸化炭素排出を防げるかもしれない。壁紙と同価格で太陽光発電できるコーティング素材ができれば、消費する以上に電力を生産できるビルが立ち並ぶだろう。問題はこうした夢のようなクリーンエネルギーテクノロジーへの投資が十分でないことだ。投資を促すには、政府が投資を主導するとともに、その枠組みを国際的に広げていく必要がある。

  • クリーンエネルギー構想
  • エネルギーミックスの現状と未来
  • 幻のクリーンエネルギー・ブーム
  • 三つの教訓
  • R&Dの国際協調枠組みを
  • 次の技術革命

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