Koraysa / Shutterstock.com

イスラム国とカリフ制国家
―― 何が異質で、どこに継続性があるのか

ヒシャム・メルヘム アルアラビヤ コラムニスト

Keeping Up With the Caliphate ―― An Islamic State for the Internet Age

Hisham Melhem レバノン人ジャーナリスト。アルアラビヤ(サウジアラビアの衛星テレビ局)コラムニスト、アンナハール紙(レバノンの日刊紙)ワシントン特派員。

2016年1月号掲載論文

イスラム国と、過去の原理主義運動の間には多くの連続性があるが、戦術と戦略には歴然とした違いがある。・・・イスラム国は、中東に国家を樹立することを主眼とし、イスラム教徒を虐殺することも厭わない。また、ソーシャルメディアなど最新のテクノロジーを駆使して、高度かつ広範にわたるプロパガンダを展開する点で、過去のいかなる原理主義組織とも大きく違っている。だがイスラム国が自らの目標を達成することはないだろう。中東のイスラム教徒たちは、イスラム国はまったく異質な存在であるという妄想を捨てて、イスラム国がマフディーやカリフを語るのは、イスラムの長い流血の伝統の一つにすぎないことを認めれば、イスラム国との戦いの本質、つまり、どの伝統が今後のイスラム教の中心になるかを決める戦いがみえてくるはずだ。・・・

  • イスラム国の何が異質なのか
  • なぜイスラム国は台頭したか
  • オンラインのカリフ制国家
  • あらゆる戦線での戦いを

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2016 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top