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価値なき同盟国は見捨てよ
―― パキスタンへの強硬策を

C・クリスティーン・フェア ジョージタウン大学 外交大学院准教授(安全保障研究)、スーミット・ガングリー ブルーミントン校教授(政治学)

An Unworthy Ally ―― Time for Washington to Cut Pakistan Loose

C. Christine Fair ジョージタウン大学外交大学院准教授(安全保障研究)。近著にFighting to the End: The Pakistan Army’s Way of Warがある。
Sumit Ganguly インディアナ大学ブルーミントン校教授(政治学)。著書Deadly Impasse: India and Pakistan at the Dawn of a New Centuryが近日刊行予定。

2015年11月号掲載論文

パキスタンはアフガンでもインドでも、武装集団を使って長く策謀を巡らしてきた。これらの武装集団のおかげで、パキスタンは正規兵を配備するリスクを回避するとともに、もっともらしい理由を付けて紛争やテロへの自らの関与を否定することもできた。また核兵器を保有しているおかげで、武装集団を利用して近隣国(とりわけインド)を攻撃しても、報復を恐れる必要もなかった。一方で、その実態がパキスタン政府や軍の代理組織、傀儡組織であるにも関わらず、これら「その行動を制御できない」武装集団の脅威を理由に、外国に援助をたかってきた。もうこの事実に目を背けるのは止めるべきだ。パキスタンは同盟国でもパートナーでもなく、敵対国だという認識を前提にした関係への仕切り直しが必要だ。ワシントンは民生部門への援助は続けても、パキスタンの偉ぶった軍事エリートたちへの援助に終止符を打つ必要がある。

  • 路線の抜本的見直しを
  • 武装集団をなぜ利用するのか
  • 悪事に報い続けたアメリカ
  • 対パキスタン強硬策を
  • パキスタンとアフガン

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