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企業活動と持続可能な社会
―― 環境と社会への企業の貢献を数値化せよ

ダイアン・コイル マンチェスター大学教授(経済学)

Bean Counters to the Rescue Can Accounting Save Capitalism From Itself ?

Diane Coyle マンチェスター大学教授(経済学)。イギリスのエコノミストで、元英財務省顧問、インディペンデント紙の経済担当エディターなどを経て現職。

2015年10月号掲載論文

他の一切の指標を排除して、利益だけが商業的成功を測る唯一の基準にされ、目先のことしか考えず、持続可能性を考えない風潮が生まれたのは、現在の会計基準のせいだろう。だが、この限定的で一面的な評価モデルにも変化が起きている。営利企業ながらも、社会や環境問題の解決に貢献する「ベネフィット・コーポレーション」という分類がすでにアメリカでは登場しているし、他の国々でも似たような企業が誕生している。現代の企業を「真に公平に評価する」には、金融資産と物的資産だけでなく知的資本、人的資本、社会資本、自然資産という四つの資本を考慮する必要がある。そうすれば企業は、より持続可能な活動を心がけるようになる。必要な変革を起こすには、新しい国際会計基準を作り、企業に決算報告とともに社会・環境インパクトを報告させるべきだろう。・・・

  • 無形資産と有形資産
  • 社会・環境への配慮と企業価値
  • 環境保護をいかに数値化するか
  • 会計とGDPの改革を

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