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CFR Events
遠大な対外経済構想の真意は何か
―― 中国が新秩序を模索する理由

ロバート・ホーマッツ キッシンジャー・アソシエーツ 副理事長
オリン・ウェシングトン ウェシングトン・インターナショナルLLC 理事長
スティーブン・ウェイスマン ピーターソン国際経済研究所 副会長

China's Economic Strategy

Robert Hormats キッシンジャー・アソシエーツ 副理事長。米通商代表部次席代表、国務次官補、ゴールドマン・サックス副社長、国務次官補(経済成長、エネルギー、環境担当)を経て現職。Olin Wethington ウェシングトン・インターナショナルの理事長。米財務省国際関係担当次官補、AIG中国理事長、米政府中国特使、米財務長官顧問、大統領特別補佐官(経済政策担当)などを経て現職。

2015年7月号 掲載論文

「グローバルなルールは中国にとって好ましいものであるべきだし、少なくとも中国の利益やモデルにとって敵対的なものであってはならない」と北京は考えている。こうして、北京は、もっと自国の利益に合致するものへとシステムを変化させることに同意してくれる同盟国作りを(一連の構想を通じて)試みるようになった。もちろん、中国のモデルが、市場重視型のアメリカモデルとは違って、国を中心に据えたものであることを忘れてはならない。(R・ホーマッツ)

アジアの経済領域におけるアメリカの力は、その融資能力よりも、われわれの統治モデルとその価値に根ざしている。「良き統治」に向けた改革をめぐってわれわれは大きな役割を果たすべきで、これに大きな予算は必要ない。(法の支配を含む)相手国の統治能力が強化されれば、長期的な投資をする民間資本が流れ込むようになる。統治環境、政治・規制環境を整備しない限り、(いくら資金を注ぎ込んでも)中国のやり方はうまく機能しないだろう。(O・ウェシングトン)

  • 新常態の憂鬱な現状
  • 中国とTPP
  • 一帯一路とAIIB
  • アメリカのシルクロード構想
  • 中国の本当の目的は何か
  • 人民元の国際化

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