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CFR Interview
内戦への道を歩むイエメン
――シーア派系フーシ派の目的は何か

エイプリル・ロングレー・アレイ
国際危機グループ

Who are Yemen's Houthis?

April Longley Alley  国際危機グループ上席分析官(サウジアラビア半島担当)。イエメンに関する分析をメディアで数多く発表している。専門はアラブ政治。

2015年4月号掲載論文

2015年1月、イエメンでイスラム教シーア派系武装勢力「フーシ派」が権力を掌握し、議会を解散して暫定政府の樹立を宣言した。しかし、政治的経験のないフーシ派には、政府を運営し、経済を管理していく力はない。これまでの問題を批判するだけで、統治上の責任はほとんど果たせずにいる。一方でイエメンのスンニ派系テロ集団・アラビア半島のアルカイダ(AQAP)は、紛争を宗派抗争へ持ち込もうと策謀している。実際、フーシ派を侵略者とみなしているイエメン中央部のバイダー県を含む地域では、いまやAQAPに多くの若者が参加しつつある。地方の部族がAQAPと手を組む可能性もある。サウジは、外交的にフーシ派を孤立させ、彼らと軍事的に対立している集団を支援し、フーシ派に明確に敵対する路線をとっている。一方で、危機を緩和させるためにシーア派のイランが前向きな行動をみせるとも考えにくい。いまや宗派を軸とするイエメン内戦のリスクが高まっている。・・・

  • フーシ派政治運動の起源
  • フーシ派による権力掌握
  • 宗派対立と内戦のリスク
  • 大使館を撤収した欧米諸国
  • 今後の展開

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