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2015年世界経済アウトルック

ロバート・カーン 米外交問題評議会シニアフェローダミアン・マ ポールソン研究所エドワード・アーデン 米外交問題評議会シニアフェロー

Prospect for the Global Economy in 2015

2015年1月号掲載論文

2015年にヨーロッパは数多くの内外の問題に新たに直面する。緊縮財政に対する大衆の不満が高まり、拒絶主義的な政治運動がさらに勢いを増すだろう。しかも、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イギリスで選挙が予定されており、市民たちが現状への不満を示す十分な機会が存在する。この意味で、ギリシャが再び今後を占う先行指標の役割を果たしている。選挙の結果、ギリシャとヨーロッパが衝突コースへ向かう危険もある。(R・カーン)

中国経済にとって、2015年は変化とシステム移行の年になる。中国経済の高度成長時代は終わりつつあり、いまや、GDP成長率がこれまでのようには重視されない経済開発の「ニューノーマル」へと向かいつつある。(D・マ)

2015年には、グローバル貿易の自由化をめぐって、この20年間で最大のブレイクスルーが起きる可能性も、一方で、もっとも深刻な失敗に直面する恐れもある。いずれにせよ、穏当な成功と後退を何度も長期的に繰り返した後、2015年はグローバルな自由貿易の大きなターニングポイントになるかもしれない。(E・アーデン)

  • ヨーロッパ危機の再燃か / ロバート・カーン
  • 中国経済――成長から改革へ / ダミアン・マ
  • TPPとTTIP――自由貿易のターニングポイント? / エドワード・アーデン

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