Slavko Sereda / Shutterstock.com

論争 悪いのは欧米かロシアか
―― ウクライナ危機の本質は何か

マイケル・マクフォール スタンフォード大学政治学教授
スティーブン・セスタノビッチ コロンビア大学国際関係大学院教授
ジョン・ミアシャイマー シカゴ大学教授

Who Started the Ukraine Crisis?

Michael McFaul スタンフォード大学教授(政治学)。同大学付属フーバー研究所、フリーマン・スポグリ国際研究所シニアフェロー。2009ー2012年に国家安全保障会議で大統領特別補佐官、2012ー2014年に駐ロシア米大使を務めた。John J. Mearsheimer アメリカの政治学者で、シカゴ大学教授(政治学)。リアリストの国際政治分析者として広く知られる。

2014年12月号掲載論文

本当のストーリーを知るには何が同じで、何が変わったかに目を向ける必要がある。何が変わったかといえば、それはロシアの政治に他ならない。プーチンは支持層を動員し、野党勢力の力を弱めようと再びアメリカを敵として位置づけた。(M・マクフォール)

モスクワはヤヌコビッチに対して反政府デモを粉砕するように促したが、結局、彼の政権は崩壊し、ロシアのウクライナ政策も破綻した。プーチンがクリミアの編入に踏み切ったのは、自分が犯した大きな失敗からの挽回を図るためだった。(S・セスタノビッチ)

EUとの連合協定は、重要な安全保障合意という側面ももっていた。協定文書は「外交と安全保障政策の段階的な統一を、ウクライナをヨーロッパ安全保障へより深く組み込むという目的に即して進めること」を提案していた。これは、どうみても裏口からNATOに加盟させる方策だった。(J・ミアシャイマー)

  • モスクワの選択
  • いかに欧米は勝利を収めたか
  • 結局、プーチンが勝利を手にする

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2014 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top