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シリア紛争への直接的軍事介入?
―― さらに踏み込むべきか、現状で踏みとどまるべきか

スティーブン・サイモン 中東研究所シニアフェロー

Staying Out of Syria

Steven Simon中東研究所シニアフェロー。米外交問題評議会シニアフェロー(中東担当)ホワイトハウス・シニアディレクター(中東・北アフリカ担当)、戦略国際問題研究所などを経て現職。専門は国家安全保障、テロリズムなど。

2014年12月号掲載論文

(反政府勢力とアサド政権の双方と戦っている)イスラム国に対する空爆作戦を実施しつつも、ワシントンはシリア内戦の直接的プレイヤーにならないように細心の注意を払ってきた。特に、シリア政府を実質的に助けているとみなされたり、あるいは、シリア政府を倒す戦いに加担しているとみなされたりしないように心がけてきた。だが、ワシントンは、このどちらかを選ばざるを得ない状況に、程なく直面するだろう」。ここにおける基本的問題は次のようなものだ。(イスラム国対策として)アメリカが支援している非ジハード主義反政府勢力の一つが、アサド政権に対抗していくための支援を求めてきたら、どうするか。そうした反政府勢力を支援しなければ、イスラム国をターゲットとする空爆作戦を支持している諸国も、アメリカへの態度を変えることになる。だがワシントンが要求を受け入れれば、アメリカは内戦を戦う本当のプレイヤーになってしまう。

  • 米政府のジレンマ<br.
  • 空爆目的の拡大
  • トルコとアラブ諸国の圧力
  • アメリカの戦略的利益とは
  • 戦略利益をもたない国への介入?

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