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貿易の戦略的ロジック
―― 貿易協定の政治・安全保障的意味合い

マイケル・フロマン 米通商代表

The Strategic Logic of Trade ―― New Rules of the Road for the Global Market

Michael Froman 米通商代表。大統領副補佐官(国際経済担当)、国家安全保障会議、国家経済会議などを経て現職。

2014年11月号掲載論文

いまや各国の指導者たちは、貿易を通じて得られる経済的影響力が軍事力を支えるための財布以上のものであること、つまり、貿易政策が国家安全保障政策、財政政策、金融政策的な機能さえ持つようになっていることを理解している。貿易を通じて長期的な協力を続ければ、国家間の誤解は減少し、信頼が高まり、安全保障を含む幅広い分野での協力に道が開かれる。さらに、財政政策や金融政策の経済刺激効果に限界がある現状では、貿易政策は優れた成長のエンジンとしても機能する。しかも、アジアとヨーロッパの周辺で緊張が高まっていることを考えると、環太平洋パートナーシップ(TPP)と環大西洋貿易・投資パートナーシップ(TTIP)の戦略的・安全保障上のメリットはますます際立ってくる。・・・

  • 貿易政策の戦略目標
  • TPPと貿易ルールの刷新
  • 貿易協定の戦略的価値
  • 貿易と経済開発
  • 貿易促進への国内コンセンサスを
  • 公平で開放的な制度か重商主義モデルか

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