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イスラム国の台頭で変化する米・イラン関係
―― デタントのチャンスを生かせるか

モフセン・ミラニ  南フロリダ大学教授

This is What Détente Look Like

Mohsen Milani 南フロリダ大学教授。同大学戦略外交センター所長著書にThe Making of Iran’s Islamic Revolutionなどがある。

2014年10月号掲載論文

イラクにおけるイスラム国(ISIS)の台頭と攻勢が、イランとアメリカに連帯の機会をもたらしている。イラクの領土保全を回復し、中東全域に広がりかねない宗派間紛争を阻止し、イスラム国を打倒するという目的をワシントンとテヘランが共有しているからだ。すでにハッサン・ロウハニ大統領を始めとするイラン政府高官の多くが、イスラム国を打倒するためにアメリカと協調することに前向きであることを示唆している。勿論、アメリカとイランは、両国が協調関係に入ることに対してイデオロギー的に反対する国内勢力をともに抱えている。しかしそれでも、両国が今後協力関係を深化させていく可能性はある。イスラム国が国境線を問わぬトランスナショナルな脅威である以上、同様にトランスナショナルな対応が必要になるからだ。

  • 米・イランが協調すべき理由
  • 共有する戦略目的
  • 協調を脅かす要因
  • 米・イランの協調は実現するか

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