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イラク・シリア問題にどう対処するか ―― 分割による連邦国家化を

レスリー・ゲルブ 米外交問題評議会名誉会長

A U.S. Playbook for Iraq and Syria

Leslie Gelb 米外交問題評議会名誉会長。ニューヨークタイムズ紙、タイム誌のジャーナリスト、国務次官補、国防総省ディレクター(国際安全保障担当)を経て、米外交問題評議会会長(1993―2003)を務めた。

2014年7月号掲載論文

オバマ政権は明確な戦略をもつ必要がある。包括的な戦略枠組みを意識した行動をとらない限り、結局は何をしてもうまくいかない。先ず、イラクの混乱に関連する本当の脅威を作り出しているのが誰であるかを特定しなければならない。答えは、シリアでもイラクでも脅威を作り出しているのは(スンニ派の)ジハーディストだ。したがって、この脅威に対抗することに利益を見いだす勢力を特定し、連帯を組織する必要がある。それは皮肉にもアサド政権やロシア、イランに他ならない。アサド政権もイランもロシアも、スンニ派の過激主義集団を敵視している。私なら、現在の問題に対処するためにイランと取引する。スンニ派のジハード主義者がイラクとシリアで大きな影響力を手にすれば、将来における和平への道筋を描くための政治的解決策を模索するのは不可能になる。実際、シリア、イラク双方における見込みのある平和への道筋を描くには、(ジハード主義勢力を抑え込んだ上で)連邦制を導入するしかないだろう。(聞き手はバーナード・ガーズマン、consulting editor@cfr.org)

  • 連邦制の提言はなぜ顧みられなかったか
  • イランとの協力を
  • 軍事的オプションはあるか

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