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CFR Meeting
イラクと中東の宗派間紛争
―― イラク分裂の意味合い

◎スピーカー
  スティーブン・ビドル ジョージワシントン大学教授
マックス・ブート 米外交問題シニアフェロー(国家安全保障担当)
ミーガン・オサリバン ハーバード大学教授
◎プレサイダー
リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

What to do About Iraq

Stephen Biddle ジョージワシントン大学教授(政治学・国際関係論)。米外交問題評議会シニアフェロー(非常勤)。米陸軍戦略大学校教授を経て現職
Max Boot 米外交問題評議会シニアフェロー(国家安全保障担当)専門は国防・軍事戦略。
Meaghan O'Sullivan ハーバード大学ケネディスクール教授。米外交問題評議会シニアフェロー(非常勤)。ジョージ・W・ブッシュ大統領特別補佐官、国家安全保障担当大統領副補佐官(イラク・アフガニスタン担当)などを経て現職。専門は、国家建設、エネルギーの地政学、イラン、アフガニスタンなど.
Richard Haass 米外交問題評議会会長。ブルッキングス研究所副会長、米国務省政策企画部長を経て、現職。専門はアメリカ外交、中東、アジアなど。

2014年7月号掲載論文

イラクの混乱は中東におけるより大きな危機の一部であり、最終的にはこれによって中東の地図が書き換えられることになるかもしれない。(R・ハース)

(イラクにおける)過酷な民族・宗派間紛争は数週間、数カ月という単位ではなく、数年という長期的なスパンで続くだろう。その途上で人道危機も起きるだろうし、この環境のなかでテロが起きる危険もある。だがもっとも厄介なのは、イラクの長期的な内戦が地域的に拡散していく危険が非常に高いことだ。(S・ビドル)

イラクの統一を保つことがわれわれの目的だと言い続けるだけで、その一方でイラクの分裂をいかに管理するかを考えないとすれば、政策決定者としての責任を放棄することになる。(M・オサリバン)

すでに事実上の分裂は始まっている。イランの革命防衛隊(IRGC)がその傘下組織を使って南部のシーア派地域を支配し、ISISと旧バース党メンバーがスンニ派地域を支配している。・・・クルド地域はうまく統治されるとしても、他のイラク地域は紛争に覆われつくすことになりかねない。(M・ブート)

  • イラク紛争は長期化し地域化する
  • 統合の維持か分裂を放置するか

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