オンライン個人情報とプライバシー
―― ビッグデータの恩恵とプライバシー侵害の間
Privacy Pragmatism―― Focus on Data Use, Not Data Collection
2014年3月号掲載論文
もはや、個人データがオンライン上で収集され、蓄積されるのは避けようがない。しかも、一体どのくらいのデータがオンライン上に存在し、それがどこに蓄積されているかを正確に知ることはできない。一方で、ますますパワフルになったプロセッサーとサーバーで、オンライン上の個人データのすべてを分析できるし、その結果、個人の嗜好と行動に関する新しい洞察と推定を得ることができる。これが「ビッグデータ」時代の現実であり、個人のプライバシーと市民的自由を守る現在のアプローチはすでに時代遅れとなっている。現在の法律と規制は「個人データの収集と保有を管理すること」を重視しているが、実際には、多くの人は「個人情報がどのように用いられているか、その結果何が起きるか」を心配している。ビッグデータのポテンシャルを抑え込む「データ収集と保有を制限する」これまでのやり方から、「データ使用の管理」へと法と規制の焦点をシフトさせることが、ビッグデータ時代のプライバシーを守る対策の第一歩になる。
- 時代遅れのプライバシー保護法
- テクノロジーの進化と個人情報の氾濫
- プライバシー保護規制の逆作用
- 「メタデータとラッパー」
- 著作権保護の手法
- 個人データをいかに保護するか
- データ収集ではなく、その使用に焦点を合わせよ
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