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CFR Meeting
ウクライナ危機の外交・経済・軍事的衝撃を検証する

◎スピーカー
チャールズ・クプチャン/ヨーロッパ担当シニアフェロー
ロバート・カーン/国際経済担当シニアフェロー
ジャニン・デビッドソン/国家安全保障担当シニアフェロー
◎モデレーター
アニヤ・シュメマン/アメリカン大学国際関係大学院/アシスタント・ディーン

CFR Media Call on Ukraine

Charles A. Kupchan ジョージタウン大学教授で、米外交問題評議会シニア・フェロー。1993―94年に米国家安全保障会議のヨーロッパ担当ディレクターを務めた。専門は国際関係論、米欧関係、アメリカ外交など。Robert Kahn 米外交問題評議会国際経済担当シニアフェロー。シティグループ、国際通貨基金スタッフ、 世界銀行のシニア・アドバイザー、ムーア・キャピタル・マネジメントのシニア・ストラテジストなどを経て現職。Janine Davidson 国家安全保障担当シニアフェロー

2014年3月号掲載論文

ロシアのナショナリストたちは、スラブ民族と東方(ロシア)正教系諸国の連帯を求めるユーラシア連合を通じてロシアを再建したいと考えている。・・・だが、ウクライナはヤヌコビッチ政権を倒すことで「われわれにはスラブ民族、東方正教会のつながりを基盤するユーラシアブロックに入るつもりはなく、ヨーロッパの一部になりたい」というメッセージをプーチンに送ったことになる。今回の事態は、これに対するプーチンのウクライナへのメッセージとみなせる(C・クプチャン)

IMFによる融資をまとめるには時間がかかるし、ウクライナの暫定政権はIMFが求めるような改革を遂行していく政治的基盤をもっていない。「当面の措置として、第2ステージに進むためのつなぎ融資を多くの条件をつけずに提供する必要がある」(R・カーン)

プーチンが大きな野心を露わにしてクリミアだけでなく、他のウクライナ地域に侵攻すれば、制圧地域を維持する一方で、親欧米派の激しい抵抗に直面する。彼が制圧しようとする地域で、抵抗運動だけでなく、ゲリラ戦が起きる。(J・デビッドソン)

  • ロシア世界を拒絶したウクライナ
  • 必要なのは当面のつなぎ融資
  • 警戒すべきは軍事的エスカレーション
  • ロシアの戦略ツールとしての天然ガス

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