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韓国経済のポテンシャルとリスク

マーカス・ノーランド ピーターソン国際経済研究所 上席副会長(研究部長)

The backwater That Boomed

Marcus Noland
ピーターソン国際経済研究所の上席副会長(研究部長)。米大統領府経済諮問委員会シニアエコノミストを務めた。専門は、グローバル経済、北朝鮮問題、日米関係など。

2014年1月号 掲載論文

韓国を新興国と呼ぶのは、もはや時代遅れかもしれない。この国は豊かだし、技術面でも洗練され、イノベーション、経済改革、健全なリーダーシップという面で見事な成果を上げている成熟した民主国家だ。しかし、それでも韓国を先進国市場とみなすのは無理がある。経済の貿易依存度が高いために、主要先進国と比べて、市場の変動に翻弄される度合いが大きく、これは韓国経済が克服すべき重要な課題の一つだ。企業部門への集中度が高く、社会の高齢化が進んでいること、政府と企業の不透明な関係、そして、北朝鮮という政治的に危険な隣国を抱えていることも大きな課題だ。北の隣国が唐突に崩壊する可能性は現に存在する。その場合、韓国が大規模な資金を北に援助するか、北朝鮮の民衆が韓国へと流れ込むかのいずれかが現実になる。・・・

  • その強さと弱点
  • 開発独裁とチェボル
  • 中国と日本、そして北朝鮮
  • 待ち受ける課題
  • 韓国にとっての北朝鮮リスク
  • 変貌した国家

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