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CFR Meeting
世界経済アップデート
―― アベノミクスと中国経済の行方

◎スピーカー
ルイス・アレキサンダー
野村ホールディングスアメリカ、チーフエコノミスト
ビンセント・ラインハルト
モルガンスタンレー、チーフエコノミスト
ネマト・シャフィク
国際通貨基金(IMF)副専務理事

◎プレサイダー
セバスチャン・マラビー
米外交問題評議会地政経済学センター所長

World Economic Update

Lewis Alexander 野村ホールディングスアメリカ・チーフエコノミスト。シティグループのチーフエコノミスト、ガイトナー米財務長官の顧問(2009―2011年)を経て、2011年9月から現職。Vincent Raymond Reinhart モルガンスタンレー、チーフエコノミスト。連邦準備制度(FRS)の金融部門(Division of Monetary Affairs)ディレクター(2001―2007年)、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート(AEI)の研究員(2008―2011年)などを経て現職。Nemat Shafik 国際通貨基金(IMF)副専務理事。世界銀行副総裁、英国際開発省次官などを経て現職。

2013年11月号掲載論文

アベノミクスは、日本の金融政策を根本的に転換させ、資産市場を刺激することに成功し、その効果はインフレ期待や実質インフレ率に次第に現れ始めている。投資も上向いてきている。これまでのところうまく施策が機能し、経済状況が進展している以上、アベノミクスが上手くいっていないと決めつけることはできない。・・・(問題は構造改革の)非常に多くがアジアとアメリカを結びつける環太平洋パートナーシップ(TPP)の交渉に左右されることだ。非常に多くの日本の国内アジェンダが(今後の交渉に左右される)TPPの交渉と結びつけられている。・・・」(L・アレクサンダー)

「(債務問題を別のアングルから捉えれば)日本政府は貯蓄率の高い高齢者世代に対して、間接的に国債の利払い義務を負っていると同時に、同じ高齢者世代に年金の支払い義務を負っていることになる。当然、何らかの再調整が不可欠となる。・・・最終的に、日本の構造問題は持続不可能な政府債務と不公平な世代間移転の問題に行き当たる。・・・・」(V・ラインハルト)

  • アベノミクスと世代間移転
  • 中国経済 ――中所得国の罠とインバランスの是正 

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