インドを支える州経済の台頭
―― 経済再生を主導する州経済の躍進
The Rise of the Rest of India
―― How States Have Become the Engines of Growth
2013年9月号掲載論文
グローバル経済が低迷するなか、ニューデリーは政治的な機能不全に陥っているかにみえる。二桁台に達していたGDP成長率も、いまや5%に落ち込み、インドの首都は政治腐敗、停電、無能な警察といったスキャンダラスなニュースで埋め尽くされている。だが、ダイナミックな州が急速かつ持続可能な経済成長を遂げ、いまやインドは力強い地方によって成り立つ国であることが再認識されつつある。主要な州経済がいまでも二桁近い経済成長を実現していることは、中国、ブラジル、インドネシア、メキシコなどの他の新興諸国とインドが競争していく上での大きな力になる。州指導者が中央に対して連邦構造を受け入れさせ、経済政策上の権限をさらに州政府に委譲させることに成功すれば、インド経済は再度復活の道のりを歩み始めるだろう。
- インドの地方経済に目を向けよ
- 民衆は州政府に期待している
- 権威主義と経済成長
- 州経済の台頭と国家の衰退?
- さらなる地方への権限委譲を
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