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CFR Update
TPPと米韓FTAの教訓
―― 経済もパートナーシップも強化する

シーン・コネル/在ワシントン東西センターフェロー(日本担当)

Lessons from KORUS for Japan and TPP

Sean Connell 東西センター(ワシントン)のフェロー(日本研究)。米外交問題評議会の国際問題フェロー(日立フェロー)を経て、現職。米韓ビジネス協議会のエグゼクティブディレクターを務めた。

2013年9月号掲載論文

日本にとってのTPPと、韓国にとっての米韓自由貿易協定(KORUS)には多分に重なり合う部分がある。実際、TPPが時に「KORUSプラス」と呼ばれることからも明らかなように、TPPの交渉アジェンダの多くがKORUSを下敷きにしている。TPPは新たに経済成長を刺激するだけではない。KORUSが米韓関係を刷新したように、TPPは日米パートナーシップを刷新するポテンシャルも秘めている。TPP交渉を通じて、日米は相互認識を刷新し、その経済的つながりからいかに大きな恩恵を引き出しているかをより的確に理解することになるはずだ。強いリーダーシップ、困難な決断を下す気概、貿易交渉者によるクリエーティブなソリューション、両国で合意を支える利益認識を形成する努力、これらのすべてがKORUSを成功へと導いた。日米の政策決定者が、TPPのポテンシャルを十分に生かして、両国のパートナーシップを強化し、新たな成長領域を形作るには、こうしたKORUSの教訓を認識する必要がある。

  • 日本のTPP参加とKORUS
  • KORUSプラスとしてのTPP
  • 大胆なコミットメント
  • 2国間関係の刷新

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