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ムスリム同胞団の終わりなき戦い

エリック・トラガー 近東政策ワシントン研究所 次世代フェロー

Why the Brotherhood Won't Back Down

Eric Trager 近東政策ワシントン研究所次世代フェロー。専門はエジプト政治とエジプトにおけるムスリム同胞団。フォーリン・アフェアーズに「エジプトの政治と外交を変えるムスリム同胞団の正体 ―― その圧倒的存在感の秘密」(フォーリン・アフェアーズ・リポート2011年11月号掲載)を発表している。

2013年8月号掲載論文

「モルシは選挙で選ばれた大統領であり、まだ任期を3年残している。モルシに任期を全うさせた上で、彼が良い大統領だったか、悪い大統領だったか、次の選挙で審判を仰げば良い」。モルシの復権、これがムスリム同胞団の立場だ。一方、エジプト軍にとって、権力の座から一度引きずり降ろした人物を復権させるのは、明らかに自滅的な行動だ。ジハード主義を内包する同胞団は、軍が分裂することを期待しつつ、今後も戦いを挑んでいくだろう。互いに相容れぬ利益をもつエジプト軍とムスリム同胞団は、おそらく、終わりなき抗争を繰り広げることになるだろう。エジプトが先に崩壊するのでない限り、どちらかが倒れるまで紛争は続くだろう。

  • 同胞団は現状をどのようにとらえているか
  • 同胞団の「屋根」
  • 抵抗を続ける理由
  • ジハード主義と終わりなき抵抗

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