ムスリム同胞団の終わりなき戦い
Why the Brotherhood Won't Back Down
2013年8月号掲載論文
「モルシは選挙で選ばれた大統領であり、まだ任期を3年残している。モルシに任期を全うさせた上で、彼が良い大統領だったか、悪い大統領だったか、次の選挙で審判を仰げば良い」。モルシの復権、これがムスリム同胞団の立場だ。一方、エジプト軍にとって、権力の座から一度引きずり降ろした人物を復権させるのは、明らかに自滅的な行動だ。ジハード主義を内包する同胞団は、軍が分裂することを期待しつつ、今後も戦いを挑んでいくだろう。互いに相容れぬ利益をもつエジプト軍とムスリム同胞団は、おそらく、終わりなき抗争を繰り広げることになるだろう。エジプトが先に崩壊するのでない限り、どちらかが倒れるまで紛争は続くだろう。
- 同胞団は現状をどのようにとらえているか
- 同胞団の「屋根」
- 抵抗を続ける理由
- ジハード主義と終わりなき抵抗
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