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シリアの崩壊を食い止めるには
―― 交渉実現のための部分的軍事介入を

アンドリュー・タブラー
ワシントン近東政策研究所シニアフェロー

Syria's Collapse

Andrew J. Tabler ワシントン近東政策研究所シニアフェロー。14年間中東で暮らし、国際救済グループの米シリア関係コンサルタント(2008年)を務めた。専門はシリアとレバント地域におけるアメリカの政策。

2013年8月号掲載論文

もはやシリア情勢に傍観を決め込むのは許されず、いつ、どのように、どのくらいのコストを用いてシリア紛争の解決を試みるかが問われている。大規模な難民危機が起きたり、危険な兵器がジハーディストやクルド人分離勢力などテロ集団の手に落ちたりすれば、ワシントンの同盟勢力であるイラク、イスラエル、ヨルダン、トルコの安全保障が直接的に脅かされる。さらに、崩壊によってテロリストが、自由に活動できる破綻国家へとシリアが姿を変えていく危険もある。シリアの崩壊を食い止め、肥大化する脅威を封じ込めるには、すべての勢力を交渉テーブルに着かせることを目的とする部分的な軍事介入を試みる必要があるだろう。飛行禁止空域を設定し、イラク国内にいる反体制派と直接的に協力し、国家再建の道を模索する必要がある。

  • シリアへの部分的軍事介入を
  • 状況を放置すべきでない理由
  • 部分的軍事介入の全体像は
  • 飛行禁止空域を導入して安全地帯の確保を
  • 反体制派軍事支援と国家再建への準備
  • 反体制派内のイスラム過激派対策備
  • 国家再建への道
  • 紛争を止めさせるには

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