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急速に悪化する米ロ関係

スティーブン・セスタノビッッチ 米外交問題評議会シニア・フェロー(ロシア担当)

Another Cold Spell for U.S.-Russian Relations

Stephen Sestanovich オルブライト国務長官の特別顧問、旧ソビエト担当大使、国家安全保障会議(NSC)を経て、米外交問題評議会(CFR)のシニア・フェロー。専門はロシアと旧ソビエト諸国、中央アジア、カフカス地方。

2013年08月掲載論文

いまや米ロ関係のリセット路線は過去の話だ。この6-9ヶ月間に、両国が協議してきた重要な案件、シリア、イランにはじまり、ヨーロッパへのミサイル防衛の強化、新START条約の目標を拡大する戦略核削減の提案、プーチンが重視する貿易と投資など、どれ一つをとっても進展はない。これに加えて、現在の米ロ関係には、人権問題、スノーデン事件など、ネガティブな要素が数多く存在する。これまでリセットを機能させてきた要因が消失してしまっている。スノーデンを受け入れると表明している国への渡航を、ロシアがアレンジする方法は数多くあった。これらのやり方をとれば、ロシアは問題を解決できていたかもしれない。そうしなかったことにオバマ政権は憤慨し、その結果、オバマが面目を保つ形でモスクワを訪問するのは難しくなった。

  • 冷え込む米ロ関係
  • スノーデン事件と反プーチン派
  • 高まる反米主義

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