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CFR Interview
薄熙来公判と中国の法の支配
―― 高まる社会不満と指導層の混乱

ジェローム・コーエン
ニューヨーク大学教授

China's Rule of Law Trial

2013年8月号掲載論文

中国では、政治腐敗を含めて、とにかく不正に対する人々の反発が高まっている。社会不満を感じる多くの人々は、自分たちの声が社会に反映され、高潔さと社会的調和を重視する裁判を求めている。それだけに薄熙来の公判は人々の大きな関心を集めた。(毛沢東主義的な見せしめ裁判としての思惑と側面があったとしても)、公判中に彼が発言し、自分で弁護することが許されたこと、それが、共産党の政治裁判では非常に珍しいケースであることを、彼の支援者を含む、多くの人が感じたはずだ。さらに、一部検閲されているとはいえ、彼の発言は文書化され公開された。これは中国における法の正義にとっては、画期的な進歩だ。だが、政治腐敗その他への高まる社会不満は政府に圧力として跳ね返ってきており、これが今後、どの程度深刻化していくかわからない状況にある。習近平体制は大きな混乱のなかにある。

  • 公判の政治的意味合い
  • 指導層は大きな混乱のなかにある
  • 政治腐敗対策、メディア対策の実態

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