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Foreign Affairs Update
エネルギーとアメリカのパワー
―― アメリカ衰退論への決別

トム・ドニロン/前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)

Energy and American Power

Tom Donilon クリントン政権の国務次官補(1993―1996年)、オバマ政権の大統領副補佐官(2009年1月―2010年10月)を経て、2013年7月まで、米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めた。この論文は4月24日、コロンビア大学グローバルエネルギー政策研究所で行われたスピーチからの抜粋。

2013年7月号掲載論文

エネルギーは国益と国際関係を規定し、国の政策、経済開発、統治、安全保障、環境などの多くに影響を与える。米国内で豊かなエネルギー資源が十分に開発されるようになったことは、アメリカの経済、エネルギー安全保障、地政学的地位にプラスに作用している。だが、世界のエネルギー消費が引き起こす気候変動が、世界環境に桁外れに大きな問題を作りだしているだけでなく、すでに米国家安全保障にとっても脅威になっていることを見落とすべきではない。よりクリーンで持続可能なエネルギーソリューションを各国が模索していく必要があることは、はっきりしている。・・・オバマ政権が発足した当時であれば、アメリカのエネルギーの先行きはその弱点の一つとみなされていたかもしれない。だが、新たな資源が開発されただけでなく、二酸化炭素排出量の削減に成功している以上、いまやエネルギーは永続的なアメリカの強さ、アセットになったとみなせるだろう。

  • エネルギーと国家安全保障
  • 新エネルギー資源と米経済の再生
  • エネルギーと外交戦略
  • 安全保障課題としての地球温暖化
  • 資源と紛争リスク
  • 責任ある持続可能な資源開発を
  • 気候変動と新エネルギー資源
  • 米衰退論の終わり

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