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シリア政府が倒れない理由

エド・フサイン
米外交問題評議会シニア・フェロー(中東担当)

Syria’s Regime Change Challenge

Ed Husain 米外交問題評議会中東担当シニア・フェロー。専門はイスラム主義運動とそのイデオロギー。エジプト、サウジ、シリア、パキスタンの政治と社会など。

2013年3月号掲載論文

交渉を通じたいかなる仲裁も、シリア紛争の停戦に向けた信頼できる枠組みを形成できるとは考えにくい。仮に合意が成立しても、国内には、最後まで戦い抜くことを決意している戦士たちが数多くいるからだ。最終的にバッシャール・アサド体制が倒れるのは避けられないが、当面は、アサドは体制を維持していくだろう。シリア政府はロシア、イラン、ヒズボラだけでなく、イラクからもある程度の支援を取り付けている。そして、われわれにとってはいかに不快な人物だとしても、(アラウィ派を中心とする)シリアの都市住民の多くは、まだ完全にはバッシャール・アサドに背を向けていない。その理由は、現体制が倒れれば、宗派間抗争が起きて、少数派である自分たちは殺戮されることになると考えているからだ。・・・

  • シリア紛争は交渉で決着するか
  • イスラエルはなぜシリアを空爆したか
  • なぜ、アサド政権は持ち堪えているか

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