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独立を求めるスコットランドの真意は

チャールズ・キング ジョージタウン大学教授

Edinburgh's Quest for Independence and the Future of Separatism

Charles King ジョージタウン大学教授(国際関係論、政治学)で、ウッドロー・ウィルソンセンターのフェロー。専門は東ヨーロッパ、ナショナリズム、民族紛争など。

2012年11月号掲載論文

スコットランドは1997年の住民投票で独自の行政府を持つことを選択し、2014年末には分離独立を問う住民投票が実施される。スコットランド議会の多数派であるスコットランド民族党(SNP)は、イギリスからの分離独立を明確に政治目標に掲げている。現代のスコットランドのナショナリストたちは、「スコットランド人の政治的・社会的価値観はイングランド、ウェールズ、北アイルランドのそれとは異なる」という理由で独立を模索している。世論調査によれば、実際に住民投票が行われても分離・独立派が勝利する可能性は低い。より「高度な地方分権」を認められるのなら、それで人々は満足なのかもしれない。しかし、地方の特質、統合された統治、そして民主的プラクティスは共存できるし、相互に補強しあうという理念を具現する存在だったスコットランドが、今後、力強い地域主義を分離独立主義に変貌させるモデルになっていくとすれば、非常に残念な事態だ。

  • イギリスのスコットランド問題
  • 独立への道
  • もしスコットランドが独立すれば
  • それぞれの政治的思惑
  • スコットランドが残した教訓
  • 古き良きスコットランドモデルの崩壊

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