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強大化する中国への対抗策を

アーロン・フリードバーグ プリンストン大学教授

Bucking Beijing

Aaron L. Friedberg プリンストン大学ウッドロー・ウィルソンスクール教授(政治学、国際関係論)。2003―2005年に、国家安全保障担当副大統領次席補佐官を務めた。最近の著書にA Contest for Supremacy: China, America, and the Struggle for Mastery in Asiaがある。

2012年9月号掲載論文

米中が今日まで真の和解を達成できていないのは、努力が足りなかったからではない。根本的に米中の利害認識が異なるからだ。米中が安定した行動様式を維持しようにも、イデオロギーギャップと相互不信があまりに大きすぎる。アメリカの働きかけにもかかわらず、中国は現状維持を受け入れるどころか、近隣海域の資源を手に入れようと強硬な対外路線をとっている。だが対抗バランスを形成するとしても、中国が軍事力の増強を続ける一方で、アメリカは軍事予算を削減せざるを得ない状況にある。こうして、東アジアの地域バランスは、急速に中国に有利なものへと変化しつつある。中国は「接近阻止・領域拒否(A2AD)」と呼ばれる軍事能力の整備に力を入れ、これらの兵器で西太平洋におけるすべての空軍基地と港をターゲットにし、米軍の空母を含む戦艦を威嚇することもできる。北京は地域的覇権の確立を思い描いている。

  • エンゲージメントとバランシング
  • 中国は覇権の確立を試みている?
  • 中国が民主化すれば
  • アジア重視戦略と中国の接近阻止・領域拒否能力
  • 対抗バランスの強化とA2ADへの対抗策を
  • 貿易と人民元と米国債
  • 技術輸出管理とサイバーセフト
  • 穏健派への影響力には限界がある
  • 結局、中国パワーは衰退していく

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