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戦略的ビジネス外交の薦め
―― 途上国経済を支配する中国企業への対抗策を

アレキサンダー・バーナード
グリフォン・パートナーズマネージング・ディレクター

How to Succeed in Business

Alexander Bernard 中東・中央アジア投資を専門とする投資コンサルティング企業、グリフォン・パートナーズのマネージング・ディレクター。

2012年8月号掲載論文

中国政府は途上国政府に低利の融資その他の支援を提供し、多くの場合、その見返りに、相手国に中国国有企業の資源開発へのアクセスを与え、インフラ整備プロジェクトを受注させることを求める。このやり方を通じて、中国企業は途上国の経済に食い込み、いまや新興市場国は自国の経済的生存を中国に依存するようにさえなっている。だが、巻き返しのチャンスはある。途上国の多くが「自国の経済を中国に支配されている現実」に反発しているからだ。「中国国有企業は相手国の労働者を雇うのではなく、自国から労働者を呼び寄せ、環境的配慮をせず、開発に古い技術を用いて(資源にダメージを与える)」というネガティブなイメージが定着しつつある。一部の途上国は中国にばかり依存するのではなく、経済関係の多様化を図りたいと考えている。途上国における中国国有企業に対する不満が高まっているだけに、この重要な市場で、アメリカがイニシアティブを取り戻すチャンスが生まれている。今こそ、戦略的ビジネス外交を展開すべきタイミングだ。

  • 新興国市場を支配する中国国有企業
  • 商業外交の台頭と衰退
  • 中国のあからさまな戦略
  • 中国流ビジネスへの不満と米企業のチャンス
  • ビジネス外交のインフラ整備を
  • 対外援助と入札
  • もっと大胆な政策を

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