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北朝鮮、中国、イランに対する毅然たる対応を
―― キューバミサイル危機の教訓

グレアム・アリソン
ハーバード大学ケネディスクール教授

The Cuban Missile Crisis at 50

Graham Allison ハーバード大学ケネディスクール教授で、ベルファーセンターのディレクター。著書に、キューバ危機を分析した『決定の本質』がある。

2012年8月号掲載論文

ケネディは、ソビエトがキューバに核ミサイルを配備しているという事実を前に、「長期的な戦争のリスクを低下させるには、短期的に戦争リスクを高める必要がある」と考えた。キューバ危機の教訓の一つは、戦争、そして核戦争のリスクでさえも引き受ける覚悟がなければ、巧妙な敵に対立局面において何度も裏をかかれてしまうということだ。イラン、中国、北朝鮮と相手が誰であれ、その一線を越えれば戦争も辞さないという「レッドライン」を設定しているのなら、その事実を敵対勢力に認識させ、実際に行動する決意をみせるべきだ。そうしない限り、警告は相手にされなくなる。

  • キューバ危機と現在
  • ケネディなら、イラン問題にどう対応したか
  • なぜ北朝鮮になめられてしまったか
  • 中国といかに接するか
  • 決定のプロセス

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