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労働組合の衰退と中間層の未来

ブルース・ウエスタン ハーバード大学ケネディスクール教授(社会学) / ジェーク・ローゼンフィールド ワシントン大学准教授

Worker of the World Divide

Bruce Western ハーバード大学ケネディスクール教授。専門は社会学で、同大学マルコム・ウェイナー社会政策研究所のディレクター。
Jake Rosenfeld ワシントン大学准教授で、専門は社会学。

2012年7月号掲載論文

1950―60年代まで、アメリカの労働組合は政治的にも経済的にも非常に大きな影響力を持っていた。政治領域では、組合に参加していない者を含む労働者の利益擁護に広く努め、経済領域でも労働生産性の向上に応じて賃金の引き上げを求め、社会生活の向上に貢献した。このやり方を通じて、労働組合はアメリカの労働者階級と中間層を支えてきた。だが、1980年代までに組合の力は大きく衰退し、いまやアメリカは深刻な経済格差の時代に突入している。ここで、労働組合が格差と不正義の問題を正面から取り上げ、広範な経済層の利益を擁護し、賃金の停滞と政治からの隔絶に苦しむ数多くの家庭に訴えかければ、人々の支持を取り戻すことができるかもしれない。

  • 労働運動の台頭と衰退
  • 規制緩和と労働組合の衰退
  • 共和党政治家の台頭と公務員組合
  • 労働運動は経済成長を抑え込むか
  • 労働組合の衰退と格差の拡大
  • 低下する政治的影響力
  • 労働運動を再生するには

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