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アジアシフト、アラブの春、北朝鮮とイラン
―― オバマ外交の功罪を検証する

マーチン・インディク ブルッキングス研究所副会長 / ケニス・G・リーバーサル ブルッキングス研究所中国センターディレクター / マイケル・オハンロン ブルッキングス研究所外交政策研究ディレクター

Scoring Obama’s Foreign Policy

Martin S. Indyk 中近東担当国務次官補、米イスラエル大使を務めた後、現在はブルッキングス研究所副会長。
Kenneth G. Liberthalミシガン大学教授、アジア担当大統領特別補佐官を経て、現在はブルッキングス研究所中国センターディレクター。外交政策・グローバル経済・経済開発担当シニアフェロー。
Michael E. O’hanlon 国家安全保障、国防政策の専門家で、現在はブルッキングス研究所外交政策研究ディレクター。

2012年7月号掲載論文

オバマ政権が2011年末に表明したアジアシフト(リバランシング)戦略はアメリカのリーダーシップを変化させていくための試金石だ。アジアシフト戦略を成功させれば、貿易促進と投資の枠組みが形成されるだけでなく、現地の部隊と緊密に連携するより小規模で柔軟な戦力へと米軍を再編することもできる。だが、オバマがそのような新しい秩序への移行をうまく模索していけるかは、イランの核開発問題をうまく決着させられるかどうか、そして、アメリカの政治・経済力を再生できるかどうかに左右される。イラン問題が制御不能になり、再び中東の安全保障がアメリカ外交の最優先課題にされるような事態になれば、他の重要な問題が再び後回しにされてしまう。また、アメリカの経済基盤がこのまま劣化していけば、長期的な国力、そして賢明な外交政策は維持できなくなる。国内的衰退を食い止めなければ、現状を大きく上回る厄介な事態にアメリカと世界は直面することになる。

  • 崇高なビジョンとプラグマティズム
  • 金融危機対策
  • アジアシフトと中国の台頭
  • イラクとアフガニスタン
  • イスラエルとの関係悪化
  • 中東における戦略地図のねじれ
  • イラン、北朝鮮と核拡散
  • アメリカパワーの将来

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