CFR Interview
ロシアはシリア紛争への立場を見直しつつある?
A Syrian Turning Point for Russia?
2012年6月号掲載論文
シリア問題に関するロシアの立場は(安保理決議に拒否権を行使した)2月以降、ゆっくりだが、それでも着実に変化している。ロシアもわれわれ同様に、シリアはせい惨な宗派間戦争へと向かいつつあるとみている。ロシアの中東における利益からみても、これは厄介な展開だ。シリア情勢の悪化を目の当たりにするにつれて、モスクワも戦略的な見直しを行い、バッシャール・アサドと彼の取り巻きたちからは距離を置くことを決断するかもしれない。もっとも、モスクワはシリアの体制変革までは望んでいない。おそらくロシアが望んでいるのは、バッシャールと側近たちを排除しつつも、シリアの権力構造を温存するようなクーデターが起きることだろう。・・・
- ホウラの虐殺で変化するロシアの立場
- 軍事介入をめぐるアメリカ政府の立場
- 反体制派の分裂とイスラム過激派のシリア流入
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