CFRミーティング
ヨーロッパ経済の危機再燃は避けられない
――世界経済アップデート
World Economic Update
2012年5月号掲載論文
現状ではギリシャのプライマリーバランスは黒字ではない。この状況が続く限り、(支援をめぐる)政治的均衡が崩れれば、深刻な危機局面へと舞い戻ることになる。(L・アレキサンダー)
赤字と債務を減らそうとすれば、成長のための投資が後回しにされ、経済の持続可能性は低下する。結局、国債を通じた借入コストだけが高くなる。その結果、国内の金融機関が債務を塩づけにする貯蔵庫と化している。(V・ラインハルト)
現在から2014年までにスペインとイタリアだけでも、8000億ドル規模の資金を、国債発行を通じて調達しなければならない。これだけをみても、ヨーロッパにとって今後3年間は楽ではない。(J・チャン)
- ヨーロッパは危機を脱したとみなせるかM
- 債務削減VS・経済成長
- 結局ギリシャはユーロから離脱する
- QE3はあるか
- ヨーロッパ危機の再燃か米債務危機か
- ECBのギャンブル?
- 原油価格と経済
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