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Z・ブレジンスキーとの対話
――イラン抑止、ロシアの欧米化、 アジア外交の非軍事化を

ズビグニュー・ブレジンスキー カーター政権大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、サム・ファイスト CNN 副会長

A Conversation with Zbigniew Brzezinski

Zbigniew Brzezinski アメリカの政治学者、地政学の専門家で、カーター政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めた。現在は、ジョンズホプキンス大学教授で、戦略問題国際研究所(CSIS)の顧問。

2012年5月号掲載論文

われわれがかつてソビエトを抑止し、現在も北朝鮮を抑止できているとすれば、イランを抑止できないと考える理由はあるだろうか。イランに対しては空爆ではなく外交と抑止路線を重視していく必要がある。・・・一方、ロシアについては、この国で市民社会が台頭していることに注目すべきだろう。帝国としての過去にこだわるプーチンも、市民社会が作り出す圧力の前に、路線を見直さざるを得なくなるはずだ。・・・・東アジアについては、中国との衝突を避けるべきで、アメリカはこの地域の軍事紛争には関与すべきではない。必要なのは、紛争を阻止するために介入することだ。もちろん、今後も維持していくべき軍事的利益も残されているが、こうした路線の前提として日本と中国の和解を促す必要がある。われわれの極東政策における軍事的色彩を弱めていく必要がある。・・・・

  • イランへの空爆ではなく、抑止策を
  • ソビエトとの核戦争危機
  • ロシアにおける市民社会の台頭
  • ロシアとトルコを欧米世界に
  • アメリカの東アジア路線
  • 中東におけるアメリカの影響力の黄昏

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