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グローバル化する非感染性疾患
―― なぜ途上国で慢性疾患が広がりをみせているか

トマス・J・ボリキー
米外交問題評議会
グローバルヘルス担当シニア・フェロー

Developing Symptoms
――Noncomunicable Diseases Go Global

2012年5月号掲載論文

WHO(世界保健機関)によれば、いまやガンや糖尿病を含むNCDs(非感染性疾患)で命を落とす人々の80%が途上国に集中している。先進国では予防も治療もできるようになったが、途上国で暮らす人々にとって非感染性疾患は死の宣告を受けるに等しい。いまやこの疾病は金融危機、自然災害、政治腐敗、感染症以上に途上国の経済開発を妨げる大きな脅威となっている。NCDsは、人々が若くして後遺症を抱え込んだり、命を落としたりする最大の要因として感染症に取って代わりつつある。

  • 脅威は感染症から非感染性疾患へ
  • 途上国社会を脅かす慢性疾患
  • 途上国で広がる慢性疾患
  • 適切な処方箋はあるが・・・
  • なぜ国際コミュニティの対応が遅れているか
  • リスクファクターをいかに減らすか
  • 村からスラムまで

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