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いまこそイランを軍事攻撃するタイミングだ
―― 封じ込めは最悪の事態を出現させる

マシュー・クローニッグ
前米国防長官室ストラテジスト

Time to Attack Iran

Matthew Kroenig 米外交問題評議会の安全保障担当フェローでジョージタウン大学の准教授。Exporting the Bomb: Technology Transfer and Spread of Nuclear Weaponsの著者。2010年6月から2011年に7月まで、米国防長官室特別顧問としてイランへの戦略と政策を担当した。

2012年2月号掲載論文

アフガンとイラクでの戦争がやっと幕引きへと向かい始め、米財政が苦しい状況に追い込まれるなか、アメリカ人はさらなる紛争など望んではない。しかし、イランの核開発が成功した場合に何が起きるかを考えれば、状況を傍観することは許されない。イランの核施設に対する慎重に管理された空爆作戦をいま実施した方が、核武装したイランを数十年にわたって封じ込めるよりも、はるかにリスクは小さくて済む。実際、現状を放置して核武装を許し、核を持つイランを封じ込めていくのは最悪の選択肢だ。イランが核開発に向けた進展を遂げている以上、「通常兵器による攻撃か、将来における核戦争の可能性か」のいずれかを選ばざるを得ない状況にある。ワシントンは、イランの核施設に対する空爆を実施し、イランの報復攻撃を受け止めた後、危機を安定化へと向かわせる戦略をとるべきだ。現在、危機に正面から対処すれば、将来においてはるかに危険な事態に直面するのを回避できるだろう。

  • 軍事攻撃を躊躇するのは間違っている
  • 対イラン抑止戦略という幻想
  • 攻撃目標をどこに定めるか
  • レッドラインを示し、攻撃後のリスク管理を
  • 攻撃をためらう理由はない
  • いま攻撃するか、後で苦しむか

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