ユーロ危機とヨーロッパの政治
Europe Update
2012年1月号掲載論文
ドイツは欧州中央銀行(ECB)が(周辺国の国債を買い入れるなど)大規模な資金を提供すれば、インフレがおきるのではないかと警戒するとともに、危機に直面している国が改革を実行しなくなることを恐れている。・・・「何をすべきなのかは誰もが分かっているが、それを実行して、再選されるかどうか誰も確信が持てずにいる」。だがドイツの場合、どうすべきかについてのコンセンサスもない。(A・ナゴルスキー)
イタリア、フランス、スペインは、ECBが、アメリカの連邦準備制度のように、より積極的な介入策をとることを望んでいる。だが、ドイツは立場を明確にしない。(M・モリナーリ)
- ドイツのジレンマ
- イタリアの危機と独仏の立場
- 経済危機とヨーロッパのナショナリズム
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