CFRミーティング
通貨戦争、資本管理、 そして国際通貨システムの未来
Currency War, Capital Controls, and the Outlook
For the International Monetary System
2011年1月号掲載論文
ロバート・トリフィンが指摘したように、ドルが国際的な準備通貨とされる限り、ドルの世界への供給量が少なすぎても、多すぎても危機が作り出される。つまり、現在の通貨レジームそのものを変えない限り、二つの危機の間を揺れ動くことになる。残された選択肢は二つしかない。・・・・・(B・ステイル)
新興国が変動相場制を懸念し、大規模な外貨準備を積み増したのは、自国通貨建てで債券を発行する力がなかったからだ。・・・だが、いまや多くの新興国はそうした力を持つようになった。これは新興国が次第に途上国を卒業しつつあることを意味する。(A・テイラー)
新興国の外貨準備は危機に対処できるレベルを十分に超えている。特に2002年以降、外貨準備は(輸出に有利な為替を維持するための)重商主義路線の一部と化した。・・・現在われわれは、為替重商主義の時代にある。(A・シャー)
- ブレトンウッズ再考
- 経済危機の本当の原因は
- なぜ新興国は外貨準備を積み上げるのか
- 外貨準備は重商主義のツールか
- 通貨制度
- 資本管理
- ドルか国際通貨か
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