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エジプトはどこへ向かっているのか

フランク・G・ウィズナー   AIG 渉外担当副会長

Repairing the Egypt-Israel Breach

Frank Wisner 1961年に国務省に入省し、エジプト、フィリピン、インドの米大使を歴任。現在は、AIGの渉外担当副会長。民主化デモで騒然とするカイロにオバマ政権の特使として派遣され、ホスニ・ムバラクと会談し、辞任の説得にあたった。

2011年10月号掲載論文

エジプト軍は政治から一定の距離をとり、選挙を経て組織される議会が支える代議政府にバトンを渡し、憲法の起草を委ねたいと考えている。「今後も行政上の権限を維持したいとは軍は考えていない」と私は確信している。もちろん、国家安全保障領域については、軍の意見が尊重されることを望んでいるはずだ。・・・私は、エジプトでの論争がどのように展開し、選挙プロセス、移行期のリーダーシップがどのようになろうとも、エジプトは独自の判断を下し、時間はかかるとしても再び安定すると考えている。もちろん、それがどのような安定になるかは今後をみなければわからない。だが、エジプトは本質的に安定した国家であり、数千年におよぶ社会の安定という歴史的な支えを持っている。

  • イスラエルとの関係は
  • ムバラクとは何者だったのか
  • エジプトはどこへ向かっているのか

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