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リビアの安定を 左右する原油生産の再開

エドワード・モース シティグループ グローバルコモディティ研究担当マネージングディレクター、 エリック・G・リー シティグループ リサーチ・アナリスト

The Libyan Oil Trap

Edward L. Morse, Eric G. Lee

2011年10月号掲載論文

カダフィ時代のリビアでは、原油輸出からの歳入が輸出利益のほぼすべてだったし、金額でみればGDPの4分の1にも達していた。つまり、国際社会がリビアの外国資産の凍結を解除しても、石油の歳入がなければ、新政府は社会サービスを提供することも、傷ついたインフラを再建することも思うに任せないはずだ。そして、いつ原油生産を再開できるかは、カダフィ後の政治が安定するかどうかに左右される。全般的にみれば、考えられているよりも早く、生産は再開されるだろう。だが、紛争前と同じレベルの原油を生産できるようになるには12-18カ月はかかる。すべては、NTC(国民評議会)が石油からの収益を適切に管理し、正統性を確立できるかどうかに左右される。

  • 新体制に不可欠な石油からの収益
  • 何が生産再開のタイミングを左右するのか
  • リビアの油田地帯
  • NTCと国際石油企業

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